【忍者ハットリくん】忍法を駆使するアクションゲームでござるの巻

忍者ハットリくん ちくわ アクション

本日は、ファミコンの忍者ハットリくんについて、ご紹介しようと思います。

忍者ハットリくんって?

『忍者ハットリくん』(にんじゃハットリくん)は、ハドソンより1986年3月5日に発売されたファミリーコンピュータ(以下ファミコン)用アクションゲーム。漫画作品『忍者ハットリくん』を題材にしています。

副題は『忍者は修行でござるの巻』。

ゲーム内容は横スクロールのアクションゲーム。それまでのハドソンのファミコン用ソフト9作品は全て他機種からの移植(もしくはアレンジ移植)であったため、本作が10作目にして初のファミコン用オリジナル作品となります。

本作は累計出荷本数150万本のヒット作となり、漫画原作のゲームソフトの売り上げ記録としては、ゲームボーイ用ソフト『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(1998年)まで、実に12年以上も破られなかったのです。

クラシック基調のBGMも印象的

また、このゲームのメインBGMは、『アルルの女』(ビゼー作曲)のメヌエットや、『天国と地獄』(オッフェンバック作曲)の序章にアニメの主題歌(菊池俊輔作曲)のサビのメロディーの部分をつなぎ合わせて構成された曲になっています。

これは一定数以上の小節を使うとJASRACへの著作権費用が発生するため、苦肉の策として用いられたものでしたが、ファンには概ね好評をもって受け止められました。

操作感が悪く、難易度が高い…

プレイヤーが操作するハットリくんは、慣性がかかるので動いているときは急に止まれない、ジャンプは低いが落下スピードは速い、敵キャラに比べ足が遅いなど、操作性の悪いキャラクターです。

また、ダメージを受けた際の無敵時間中は身動きができず、動けるようになると同時に無敵も終わってしまいます。

接触する(または取り付かれる)とパワーに関係なく即死させられる敵がいる、スクロールしない限り延々と敵が出現する場所もあるなど、全体的な難易度は高いです。

 

忍法を駆使して攻略するゲーム!

このゲーム、先ほど申し上げたように、率直に言って操作性が厳しく、まともに進むとかなり難しいゲームになっているのですが、一方でこのゲームの売り・忍法を駆使することで、ちょうど良い難易度となり、楽しくゲームを進めることができます。

では、その忍法について、見ていきましょう。

そもそも忍法とは?

忍法は画面上方に表示欄があり、以下に表記されている順に左から並びます。

アイテムの「巻物」を手に入れると、左側の空欄から埋まるようになっており、セレクトボタンを押すと欄の上のカーソルが移動、直後にBボタンで忍法が発動します。

忍法にはそれぞれ持続時間が設定されており、その時間が過ぎると効力が切れます。ただしミスした場合は、いずれもその直後に効果が切れてしまいます。

一度使用した忍法は空欄になり、巻物を取って再度補充するまで使えなくなります。

また忍法の効果時間中は、その忍法を補充することはできません。

使用前の忍法はミスしても無くならないので、1面〜2面といった序盤のうちに、残機を一人捨てるつもりで時間切れまで忍法をため込むといった攻略法がスタンダードです。

手裏剣

ハットリくんが最初から持っている忍法です。普段はこの忍法にカーソルが合っていて、これのみ何度使ってもなくなりません。投げると前方にまっすぐ飛びます。射程は短く単発で、効かない敵も存在します。

影走りの術

移動速度が通常の2倍に上昇します。時間の制限はなく、そのエリアをクリアするまで効果が持続します。

高飛びの術

ジャンプ力が通常の1.5倍に上昇します。影走りの術と同じく、エリアクリアまで効果が持続します。この忍法、個人的にはそれほど出番がなかったかな…。

水ぐもの術

落ちるとミスになる水の上を移動できるようになります。エリアクリアまで持続するので、水が多いステージでは必須だと言えるでしょう。

ハイパー手裏剣の術

通常の状態では射程のある手裏剣が画面端まで届くようになります。なお、八方手裏剣の術(後述)と併用することはできず、同時に使うと後から使った方が優先されます。持続時間は15秒間で、効果が切れる寸前の合図は特にありません。

金縛りの術

一定時間、画面内の敵の動きを止めます。ただし、接触すると通常通りダメージを受ける上、お化け同様に、倒されるまで敵と重なった状態になってしまうことも。

避けながら進む場合は注意が必要です。持続時間は5秒間。

霧隠れの術

ハットリくんが目と口を残して姿を消し、敵をすり抜けられるようになります。持続時間は15秒間で、時間切れが近づくとハットリくんが点滅します。後半、攻撃の激しいステージでは必須かもしれません。

雲乗りの術

雲に乗り、十字キーの操作で空中を自由に移動できます。持続時間は15秒間で、時間切れが近づくと雲が点滅します。制限時間があるのがネックですが、重宝する忍法です。

ナミダパワーの術

原作でのシンゾウの能力を用いた忍法です。

シンゾウを呼び出し、画面内を右往左往するシンゾウに触れることで攻撃が発生。画面内のあらゆる敵キャラクターを一撃で倒します。

また、使うとそれだけで8,000点が加算されるという副次的効果も。

シンゾウは地面の高さを移動するので、谷間など使用が制限される場面もあります。また、効果はその画面内のみ有効です。

ムササビの術

ジャンプ中に空中で再びジャンプができるようになり、それを繰り返すことで空を飛べるようになります。

操作が少し難しい点において雲乗りの術に劣りますが、この術はエリアクリアまで効果が持続する点において雲乗りの術の上位互換となっており、長丁場の雲のステージなどでは必須の忍法だと言えるでしょう。

いかり火の玉の術

原作での獅子丸の能力を用いた忍法です。

獅子丸を呼び出し、獅子丸に触れることで獅子丸が火の玉に化けます。

火の玉は白猫斎以外の敵キャラクターを一撃で倒せます。持続時間は15秒間で、時間切れが近づくと火の玉が点滅します。

八方手裏剣の術

前方以外に、右上、上、左上、後方の四方向にも同時に手裏剣を放てるようになります。

忍法の名は「八方」手裏剣ではありますが、右下・下・左下の三方向へは手裏剣を放てません。ハイパー手裏剣の術と併用することはできず、同時に使うと後から使った方が優先されます。持続時間は15秒間です。

最後の忍法の割には、あまり出番がないかもしれませんね。

白猫斎との戦い

このゲームのみどころというか、ポイントの1つに「白猫斎」(はくびょうさい)との戦いがあります。

白猫斎は、甲賀の忍者猫の総元締めである、白い怪猫。専用のBGMとともに現れ、左右を小刻みにジャンプ移動します。そして体当たりを受けると即ミス。

そして、出現から3秒経つと巨大化するのですが、その前に手裏剣8発を当てることで倒すことができ、5万点ものボーナスが入ります。ただし、出現直後に金縛りの術で動きを封じないとほぼ間に合わないので、忍法をきっちり集めておくのがポイントになります。

この「金縛りの術」ですが、白猫斎が地面に着いているときに決まらないといけなくて、白猫斎が浮いている状態で金縛りがかかっても、手裏剣は当たらず、倒せません。ただし、その場合であっても、八方手裏剣の術を併用すれば何とかなります。

なお、白猫斎が巨大化すると、手裏剣で倒せなくなります。ジャンプの高さと距離が数倍になり、ダメージ0の手裏剣をばらまくようになる。触れれば即ミスとなるのは巨大化前と同様です。こうなってしまうと、ナミダパワーの術しか倒す術はなくなってしまいます。

【まとめ】戦略的に忍法を使うでのが楽しいでござる

以上となりますが、いかがでしょうか?

この忍者ハットリくんは、さまざまな忍法をいかに戦略的に使うかが、ゲームのポイントとなってきます。忍法は一度使うとなくなる、それをどこで補充するか、忍法がない中で難易度の高いステージをどうクリアするか…。

なかなか、楽しいゲームですよ。ぜひ一度、プレイしてみてください!

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