本日は、「ダウンタウン熱血行進曲 それいけ大運動会」についてご紹介しようと思います。なお、以下では、「熱血行進曲」と略します。
熱血行進曲って?
『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』(ダウンタウンねっけつこうしんきょく それゆけだいうんどうかい)は、1990年10月12日にテクノスジャパンから発売されたファミリーコンピュータ用対戦アクションゲームソフトです。
冷峰学園の新生徒会長「藤堂」の発案により開催された運動会は、他校の生徒を一網打尽にするために過酷な競技内容となっており、そこに「くにお」率いる熱血高校チームや「りき」率いる花園高校チームが参戦し優勝を目指します。
くにおくんシリーズのシステムをベースにした、ハチャメチャ運動会的な感じのゲームですね。
ゲーム内容はこんな種目で
この熱血行進曲は、次の4つの種目で争います。
クロスカントリー
冷峰学園のある夢見町に設定されたコースを回り、その順位を競います。
コースは冷峰学園をスタートし、街中はもちろん、公園、さらに他人の家屋内や庭、屋根の上、マンションの屋上を駆け抜け、はては下水道をも泳ぎ抜き、冷峰学園に戻ってくるというもの。
各チェックポイントの通過順位に応じて点数が加算されていきます(ゴールでの得点は他のチェックポイントより高い)。制限時間以内にゴールできないと無効試合となり、順位に応じた点数が入りません。
トップのランナーが先に進むことで画面がスクロールするエリアでは、遅れて画面の外へはみ出てしまうとコースアウトとなり減点されてしまいます。
スタート時にピストルが鳴る前にスタートラインを超える行為(フライング)を3回行う、体力が0になる、下水道で溺れて失神すると失格となり、競技から除外されチームの点数を減点されてしまいます。
しょうがいべや
様々な障害がある部屋を順に回っていき、その順位を競います。
クロスカントリーと違い、各部屋は1画面で画面がスクロールしないためコースアウトはありません。また、制限時間も各部屋ごとのもので、時間切れになってもその時点で部屋にいた選手にチェックポイント通過の点が入らないだけで、無効試合にはなりません。
こちらも、各部屋の通過順位に応じて点が加算されます。
クロスカントリー同様、スタート時にフライングが発生します(3回で失格)。またこちらも体力が0になると失格となり、競技から除外されチームの点数を減点されてしまう。
たまわりゲーム
2チーム1組(組み合わせは任意)となり、中央上部に設置された赤いくす玉をどちらが先に割るかを競います。
くす玉の下に2本の棒があり、その棒をよじ登って拳でくす玉を割ります。2つの棒は非常に近い位置にあり、登っている最中に上や隣にいる相手の選手を殴って下に落とすことができます。
体力が0になると失格となりますが、この競技においては失格によるチームの減点はありません。
かちぬきかくとう
ある意味において、一番くにおくんらしさが出ているのが、この競技。
冷峰学園校舎側面に設置されたリングでバトルロイヤルを行い、体力が無くなるかリングアウトした選手から脱落していく、というルールです。
最後までリングに残った選手の勝利となり、制限時間以内に勝者が決まらなければ無効試合になります。
この競技では、必殺技を持っている選手はそれが使用可能となります。
なお、必殺技「マッハたたき」を持つわしおとはやさかは、コマンドボタンの都合から一部のアイテム(格闘の指輪、マジックステッキ、ビタミンドリンク)を「マッハで叩いて」しまうため、アイテムの効果を受けることができません。
これ以外にも、コマンドボタンの都合により一部の動作ができないキャラクターがいます。この現象はプレーヤーが操作する時のみ発生し、CPUが操作する場合は通常通りアイテムの効果を受けることができてしまいます。
また、本来はすがたの「爆弾パンチ」、りゅういちの「爆魔龍神脚」、りゅうじの「天殺龍神拳」等はジャンプの着地した瞬間(しゃがみ状態)に出すのですが、CPUが操作する場合はジャンプせずにこれらの技を使ってくることがあります。
登場チームの紹介
続いて、これらの競技に出場するチームの紹介です。
熱血高校
ご存じ、くにおくんが率いる主人公チームです。ただしこのチーム、走力・格闘力に長けたくにおのワンマンチームで、それ以外のメンバーには特徴がなく、総合力ではもっとも劣るチームになってしまいます。
ただし、もりもとは武器投げが覚醒するととんでもない強さを発揮します。これが発動すると、クロスカントリーで他の選手をことごとく失格に追い込み、無双することができてしまうのです。
なお、1人プレイの際、この熱血高校でクリアすると、エンディングを見ることができます。さすが主人公チームです。
花園高校
こちらはくにおのライバルにして親友・りきが率いるチームです。
りきは走力こそくにおに劣りますが、格闘面では強力なパンチと打たれ強さから無類の強さを誇ります。
また、チームメイトも、マッハたたきのわしお、走力のよしの、遠距離攻撃のさおとめと、熱血高校チームに比べると恵まれています。
冷峰学園
ダブルドラゴンのりゅういち・りゅうじが率いる最強チーム。
この二人は2つの必殺技を持ち、かちぬき格闘では無類の強さを誇る上、はめ殺しが容易なマッハチョップを誇るこばやし、走力最強のもちづきなど、総合力は間違いなくナンバー1。
それだけに、友達と対戦するとき、このチームを選んで無慈悲なプレイスタイルを取ると、友情が崩壊しかねません。強さにおぼれすぎないよう、気をつけてください。
連合チーム
「ダウンタウン熱血物語」に登場したさまざまな高校による連合チームです。
キャプテンのごうだは、必殺技のずつきと、走力・格闘力における基礎能力の高さで全幅の信頼をおけるほか、ごだいの棒術スペシャルやくまだの人間魚雷がハマったときの威力など、この学校もなかなかの強さを誇ります。
一方で、にしむらやはやみのような、少しクセの強いキャラクターもいたりするので、全体的にはやや上級者向けかもしれません。
みんなで遊ぶハチャメチャ感が楽しい!
さて、この熱血行進曲、動画を見て、その楽しさを見ていきましょう。
前作・ダウンタウン熱血物語を楽しんだ人であれば、このキャラクターによる運動会というだけでも楽しめるでしょうし、何も知らない人であっても、このハチャメチャなパーティーゲーム感が楽しいというふうになるでしょう。
くにおくんシリーズらしさが楽しめるのは、やはり勝ち抜き格闘ですが、意外とクロスカントリーなんかも面白かったりします。
【まとめ】友情崩壊必至?のパーティーゲーム!
以上となりますが、いかがでしょうか?
このゲーム、くにおくんシリーズらしい荒削りさを、パーティーゲームという形で昇華させることによって、みんなで楽しめる、非常に面白いゲームに仕上がっています。
ただし、チーム間の実力差は結構あるため、冷峰チームを使って無慈悲なプレイをしていると、あっという間に友情が崩壊するリスクも伴います。
実際、私の周りにも、ゲーム中にリアル勝ち抜き格闘が始まってしまうことがしょっちゅうでした…。
とはいえ、大人になった今なら、そういったところも含めて、楽しく遊べるはず。みなさん、ぜひに!
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